トップ理科総合B 改訂版序章 自然の探究>2. 探究の仕方>B グラウンドの植物分布

B グラウンドの植物分布

 

方形枠と方形枠のとり方

被度について

踏みつけの強さ


 

 

   トピックス                           

方形枠と方形枠のとり方

 方形(四角形)の枠を使って,生物の存在を調査する方法を方形区法(コドラート法)という。この場合,植物群落の構成を調べるために,方形区法を使っている。

  方形枠は,調査する群落によってその大きさを変える必要がある。この場合,木や針金で作成して使用するとよいが,森林などの調査の場合,ビニールひもを方形(10×10mなど)にはって調査することもある。

  植物群落の調査法には,次の2種類の方法があり,調査の目的に応じてそれぞれを使い分けるとよい。

(1) 方形枠をランダム(無作為)に配置する方法:ほぼ均質な環境を持つ場所の植物群落を調査し,いくつかの場所を比較したり,時間を追って調査して比較する場合に使う。

(2) 方形枠を1本の巻き尺等に沿って設置する帯状調査法:環境条件が連続的に変化する場所で,環境条件の変化と植物の種類との関連を調べる場合に使う。

 教科書図8は帯状調査法による調査例である。フェンスからグラウンド中央方向にかけて植物群落の分布がどのように変化するかを,数量で表すことがこの方法で可能になる。

 

被度について

  植物生態学において,定量的な群落調査を行うとき,被度,頻度,優占度などの指標が使われる。

  被度は,植物が地上をおおっている度合いを表している。よく使われるブラウン−ブランケ(1964)の被度階級では,次のように分けられる。

  1:植物体が方形枠の面積の10分の1以下をおおう場合

  2:植物体が方形枠の面積の10分の1から4分の1をおおう場合

  3:植物体が方形枠の面積の4分の1から2分の1をおおう場合

  4:植物体が方形枠の面積の2分の1から4分の3をおおう場合

  5:植物体が方形枠の面積の4分の3から全面積をおおう場合

  教科書の被度階級は,調査を容易にするため簡略化したものを使用している。

頻度は,調査した総コドラート数におけるある種が出現したコドラート数の割合をいう。

  優占度は,一般に種の群落内における優劣の度合いを総合的に示す測度として用いられる。

 

優占度(V)=最大自然高(H)×被度(C)

 

<参考図書>

●「生態学実習書」,生態学実習書懇談会,朝倉書店

 

踏みつけの強さ

 発展として,環境条件である踏みつけの程度を定量的に表すことが必要である。土壌の硬さは「土壌硬度計」で調べることができるが,備品として持たない学校も多いので,次のような別の簡便法を工夫して土壌の硬さを調べるようにするとよい。

a) おもりを付けた鉄製のくいを一定の高さから落下させて刺さり具合を調べる。

b) 同様に,大工道具のきりを用いてもよい。

c) ボールを落下させて,弾み具合を調べる。

d) 半分に切った空き缶で一定容積の土壌を乾燥させ,土壌密度(=乾燥重量÷土壌容積)を計算する。密度が大きいほど詰まっている。

 

 

 

 








本サイトに掲載された記事や画像の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2008 SHINKOSHUPPANSHA KEIRINKAN CO.,LTD. All rights reserved.