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C 金属のイオン化傾向と酸化・還元

 

イオン化傾向

 金属の単体が水溶液中で電子を放出して陽イオンになる傾向の大小をいう。これを大きいものから順番に並べたものはイオン化列と呼ばれている。イオン化列の順序は定性的に定められたものであるが,最近は標準電極電位の測定によって得られた序列,即ち電気化学列とその配列がほぼ一致することから,電気化学列をイオン化列と区別しないで用いている。

 イオン化列の中に水素(H2)を入れているのは,金属と酸との反応で,水素イオンが電子を受け取って水素ガスになるかどうかを判定するのに必要であり,また,将来水素電極について学習する準備の為にも望ましいからである。

標準電極電位V25℃,105Paで標準水素電極を基準にする。

電位〔V

電位〔V

LieLi

3.045

In33e-In

0.3382

Ke-K

2.925

Tle-Tl

0.3363

Rbe-Rb

2.924

Co22e-Co

0.277

Cse-Cs

2.923

Ni22e-Ni

0.257

Ba22e-Ba

2.92

Sn22e-Sn

0.138

Sr22e-Sr

2.89

Pb22e-Pb

0.126

Ca22e-Ca

2.84

2H2e-H2

0(基準)

NaeNa

2.714

Bi3e-Bi

0.3172

Mg22eMg

2.356

Cu2+2e-Cu

0.340

Be22eBe

1.97

Cue-Cu

0.520

Al33eAl

1.676

Rh33e-Rh

0.758

Mn22eMn

1.18

Hg222e-2Hg()

0.796

Cr22eCr

0.90

Age-Ag

0.799

Zn22eZn

0.763

Pd22e-Pd

0.915

Ga33e-Ga

0.529

Pt22e-Pt

1.188

Fe22e-Fe

0.44

Au33e-Au

1.52

Cd22e-Cd

0.4025

Aue-Au

1.83

 

主な金属のイオン化傾向と金属の反応性

金属と水,酸との反応をみると,イオン化傾向が小さいものでは,酸化性の酸としか反応しないが,イオン化傾向が次第に大きくなるにつれ,希酸,高温水蒸気,水,・・・と反応する範囲が広がってくる。また,乾燥空気との反応も,イオン化傾向が大きい金属程反応し易い。

 

 

 

 

 








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