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D 化学反応式

 

化学反応式

 両辺を結ぶ記号は矢印(―→)を用いるので,一見,質量保存の法則を表す意義が失われているように見えるが,化学式の係数で両辺の各原子の数が等しくなるようにしているので,両辺の質量の総和が等しくなり,本来の意味は保存されている。化学反応式は,反応が始まる最初の物質種の量と反応が終わった後の最後の物質種の量との量的関係を示すものであり,反応の途中の様子は一切省かれている。

 

イオン反応式

 イオン反応式は,反応の実質が何かを示そうとするものである。その為,反応に関与しない部分(イオン)は書かない。

 亜鉛や鉄が強酸と反応して水素を発生するのは,強酸中にHが生じており,このHに亜鉛や鉄が電子を与えてH2にするからである。当然,金属はZn2あるいはFe2に変わる。したがって,Hが存在することが重要なのであり,酸の陰イオンが何であるか,即ち酸の種類はこの場合関与しない。

   Zn2H ―→ Zn2H2

   Fe2H―→ Fe2H2

 塩酸に水酸化ナトリウムを加えて中和させるとき,化学反応式は,次式で表される。

   HCl+NaOH ―→ NaClH2O

ところが水溶液中では,

HCl(HCl)

NaOH(NaOH)

NaCl(NaCl)

のように溶けて電離する。したがって,中和反応の本質は,酸性を示すHと,塩基性を示すOHとが,中性のH2Oになる変化だけなので,イオン反応式は,

   HOH―→ H2O

となる。

 

 

 

 

 








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