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第1節 課題研究の取り組み
◆研究に当たっての留意点
実施に当たっては,ある程度まとまった時間又は継続的な時間を充てて,年間指
導計画の中に位置付ける。研究課題は,「化学II」及び「化学I」
の内容と関連させて扱うが,どのような内容を取り上げるかは,生徒の特性や学校
の施設・設備等を配慮して決める。
研究を進めるに当たっては次の事項に留意する必要がある。
@ 研究を行うに当たっては,単に観察や実験のみに終わることのないように,仮
説やモデルの設定,推論,条件制御,測定,数的処理,データの分析・解釈,法
則性の発見といった化学的に探究する方法を身に付けさせるとともに,情報の処
理・分析などにおいてコンピュータの活用を図ることが望ましい。
A 課題の設定に当たっては,できるだけ生徒の主体性を尊重し,教師の適切な指
導に基づいて進めていきたい。ただし,生徒の特性や学校及び地域の実態を十分
考慮して,なるべく解決の見通しの立つものにする。
B 調査,研究の立案に際しては,問題解決の能力の育成を重視し,生徒との話し
合いを十分に行い,適切な指導助言を与えることが必要である。特に,研究のね
らいは,研究の価値を決定するばかりでなく,結果の予想や研究の方法を左右す
るので具体的にさせる必要がある。
C 調査,研究の実施に際しては,研究課題の内容,研究時間と解決の見通しなど
を考慮して,個人,グループ,全体といった構成を柔軟に考える必要がある。ま
た,必要に応じて,文献による調査も並行して行わせる。野外や家庭における活
動,器具や装置の製作も適宜行い,活動の多様化を図ることも考えられる。また,
歴史的実験例の研究では現代の器具も適宜使用することを配慮する。さらに,危
険防止や安全対策に十分留意する。
D 調査,研究の成果については,研究レポートとして提出させる。その際,実験の
結果を単に記述するだけでなく,生徒自身の問題解決の過程を表した創意ある研
究レポートを作成するよう指導する。
なお,研究レポートの作成に当たっては,研究の目的,方法,結果,考察,結論,
参考文献など必要事項を記すことも指導し,レポートの作成を通して,論理的な表
現力や思考力を高めるようにする。また,発表会なども行い,互いの研究につい
て理解し,成就感をもたせるようにすることが望ましい。
E 評価に当たっては,レポートの内容のほかに,研究における生徒の創造的な思考
や研究の過程における態度も重視するなど,多様な評価方法を取り入れる。