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実験1〔観察〕 蒸散速度の測定と気孔の観察

教科書p.149  所要時間2時間

 

 

【指導目標】 植物体の蒸散速度の日変化を測定することで,環境要因の変化と

蒸散との関係について考える。また,気孔を観察して,開閉のしくみについて考え

る。

【準備】 <実験A> ケナフなどを植えた植木鉢・ビニル袋・ビニルタイ・上

皿ばかり

<実験B 植物の葉・スライドガラス・カバーガラス・顕微鏡・スポイト・水

【準備上の留意点】

<実験A> 蒸散速度の測定

(1) 実験に用いる植物は茎をきつくしばれる根元がしっかりしている植物がよく,

ケナフやダイズ・ヒマワリ・アオジソなどが適している。

(2) 1個体ずつ小さな植木鉢か育苗ポットに植えて,草丈1020cmまで育てる。

(3) 重量を測るために自動上皿はかりか,デジタル計量器を用意する。

<実験B> 気孔の観察

(1) 気孔の観察のためには,表皮がはがれやすい植物が適しており,ムラサキツユ

クサの他,ツユクサ類やユキノシタなどが利用できる。

(2) また,表皮をはがしにくい植物の場合は,葉の裏面に水ばんそうこうなどを塗

って,乾いてからはがして検鏡しても気孔の形態が観察できる。

【方法上の留意点】 

<実験A> 蒸散速度の測定

(1) 実験は晴天の日にできるだけ早朝からを始めるとよいが,実験開始の約1時間

前に,底から水が流れ出るまで十分水を与える。

(2) そして,鉢の土の表面から水が蒸発しないようにするために,鉢全体をビニル

袋で包んで植物体の根元をビニルタイかビニルひもでしっかりしばっておく。根

元を傷つけないように,ビニル袋を根元に当ててその上からしばるとよい。

(3) ビニル袋で包んだまま,はかりにのせて重量を測定する。対照実験として,ビ

ニル袋で包まない鉢も用意して比較するとよいだろう。

(4) 重量の測定は1時間毎に夕方まで続ける。各測定時の重量の減少分が1時間の

蒸散量に相当する。

<実験B> 気孔の観察

(1) 気孔の観察は葉の裏側の表皮で行い,まず,低倍率で気孔のある場所を確認し

て,高倍率に拡大して1個の気孔を観察・スケッチする。

(2) スポイトで水を1滴落として観察するので,多くは開いた状態だが,探すと閉

じたものも見つかる。

【結果と考察例】 実験Aの実際のデータを右表に示した。各時刻での植物体と

鉢全体の重さはしだいに減少し,1時間毎の減少量が蒸散速度になる。表からも蒸

散速度が最大になるのは,12時〜14時であった。この時間帯は照度も気温も最高

に達する時間帯であり,蒸散速度はこの実験結果から考えると,気温・照度によっ

て決まっていると考えられる。

 

時刻

全体の重さ(g)

蒸散量(ml)

8

294.57

1.59

9

292.98

2.03

10

290.95

2.7

11

288.25

3.51

12

284.74

3.8

13

280.94

3.9

14

277.04

3.75

15

273.29

3.4

16

269.89

2.8

17

267.09

1.7

18

265.39

0.5

19

264.89

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 























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