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実験1〔資料学習〕 一遺伝子雑種:カイコガの卵色の遺伝
教科書p.73 所要時間0.5時間
【指導目標】 カイコガの卵の色の遺伝結果を整理することで,メンデルの優性
の法則・分離の法則を理解し,結果の処理(比の求め方など)の方法などを学ぶ。
【準備】 教科書(p.73),マーカーペン(赤・黒のボールペンでも可),拡大ルーぺ(あ
れば便利)
【準備上の留意点】 教科書の写真で,暗紫色と淡黄色の卵を数え分けるので,
区別が明瞭な二色のマーカーペンを用意させる。
【方法上の留意点】
(1) 暗紫色と淡黄色の卵について色分けして,写真の卵上に印をつけながら,数え
落としや重複がないように注意する。
(2) 小形の死亡卵や橙色に見える卵もあるが,正確な判定はむずかしいので,ここ
では暗黒色系(暗紫色)と明黄色系(淡黄色)に分別して,すべて数えることとする。
【結果の整理】

【結果の考察】
(1) 実験結果の比から1で暗紫色卵:淡黄色卵=3:1,2で暗紫色卵:淡黄色卵=1:
1と推定できる。この場合,Flの遺伝子型はWwだけであり,田はWw×Wwの交配,2
はWw×wwの交配となる。
(2) 実験結果の比と理論予想比を比べてみる。1の結果は,ほとんど一致してい
るとみても異論はないだろうが,2の結果は,一致していると考えていいのかど
うか判断の分かれる所である。こんなとき,生物学ではχ2(カイ二乗)検定を行って,
その実験結果が理論値に比べて誤差(95%確率で信頼できる)の範囲に収まるのか,
そうでないのかを検討する。
『χ2検定法』
次式より実験χ2 (偏差)値を計算し,右表から確率p(0.05)での表現型数に一致する
理論χ2値を求める。実験χ2値が理論χ2値より小さければ,実験値は理論比に適合
(95%)しているとみなす。
|
実験χ2値=Σ[(o−c)2/ c] |
o:ある表現型の実測個体数 c:同理論個体数 |
この実験結果での
及び
の実験χ2値は,いずれも表現型数2における理論χ2
値(p=0.05)の3.84を下回っているので,理論比に適合する実験結果であるといえる。
