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A 神経系
◆神経系の進化
イソギンチャクには,下図のような感覚細胞と効果器(筋肉様の収縮性の細胞)と
の直接連絡が見られる。

腔腸動物に見られるシナプスは不完全で,細胞と細胞とが実質的に連絡している
もの,伝達に方向性のないものとあるものなどが見られる。イソギンチャクの一種
では,4〜20もの“シナプス”を経由する0.5cm/秒ぐらいの伝達と,長い軸索によ
る1〜2m/秒の伝達とが知られている。
散在神経系では,刺激による興奮は直接関係のないニューロンにまで拡散的に伝
わり,無意味なシナプスがふえて伝達時間が長くかかる。
中枢神経系をもつ動物では,受容体→中枢→効果器と直接的に興奮が伝えられ,
中枢では情報が処理され,真に必要な効果器だけに伝えられる。無意味なシナプス
の数も少なくなっており,伝達に要する時間が短くなっている。