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A 遺伝子と染色体
◆遺伝子は染色体に
メンデルの法則が再発見された1900年ごろは,細胞分裂のときの染色体の行動
などの研究が進みつつある時期であった。1902年,サットン(1876〜1916,アメリ
カ)は,減数分裂における相同染色体の対合,および分裂後期における相同染色体
の分離を,メンデルの法則と対応させて説明した。これは,メンデルの考えに対し
て,初の細胞学的基盤を与えたものであった。遺伝子の行動と染色体の行動は,次
の点で類似しており,そのため,遺伝子は染色体上に存在するということが考えら
れるようになった。
@ 体細胞では遺伝子は対をなしているが,配偶子にはそのうちの1個ずつが分配
される(分離の法則)。染色体も体細胞では相同染色体が対をなしているが,減数分
裂のときこれが分かれて配偶子に1本ずつ分配される。
A 2組み(またはそれ以上)の対立遺伝子は,互いに何の結びつきもなく配偶子に
分離される(独立の法則)。2組み(またはそれ以上)の相同染色体も,減数分裂により,
互いに何の結びつきもなく配偶子に分離される。
B 受精により,相同染色体も対立遺伝子も再び対になる。