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1節 遺伝子発現の調節

 

◆遺伝情報に含まれるもの

生命活動はタンパク質酵素の働きによる。タンパク質以外の生体物質もタンパク質酵素によって作られる。したがって,どのタンパク質をいつ,どこで,どれだけ作るかの情報が生命活動の情報,遺伝情報ということになる。GATC4つの塩基にその情報はすべて記されているはずである。(もっとも一部の塩基にはメチル化という修飾がある。これも実は遺伝子発現の制御に深く関与しているのかもしれない。)ある領域がアミノ酸をコードしていることが確実であるのなら,それはいわゆる遺伝暗号(トリプレット)を元にコードしているタンパク質のアミノ酸配列を推測することができる。コドンがずれた3種類の可能性があるが,コドンがずれると多くの場合,終止コドンが頻発しているので,だいたいはアミノ酸配列を特定することができる。どの読み枠でも終止コドンがどんどん出てくるようであれば,それは,エクソンでもアミノ酸非コード領域,あるいはイントロンと推測する。

アミノ酸をコードしている領域より5側の上流に(そこに転写因子が結合するので),そのペプチドの合成を制御する配列があるが,ゲノムのかなり離れた領域からも制御されており,まだ解明に至っていない。ヒトゲノムの塩基配列から遺伝子の数は3万個程度と報告されているが,この数も今後の研究によって変動する可能性がある。

 

A 原核生物における遺伝子発現の調節

B 真核生物における遺伝子発現の調節

 

 








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